主に保険診療にてアトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、水虫、いぼ、たこ・うおのめ、とびひ、ヘルペス、掌蹠膿疱症、
青あざ(太田母斑)、脂漏性皮膚炎、帯状疱疹、皮膚潰瘍・褥瘡などの診療を行います。
[こんな症状があればお気軽にご相談ください]
冬の皮膚の全身のかゆみ・あかちゃんの顔の湿疹・子どもの皮膚の乾燥・手、足のいぼ・みずいぼ・足の裏のたこ
みずむし、いんきんたむし・足の裏のかゆみ・化粧かぶれ 手、腕の植物かぶれ・顔のシミ・にきび
ヘルペス(口囲のぷつぷつ)・口内炎・爪の色の変化・頭の皮膚のかゆみ・脱毛・わきのにおい 手、足の汗かき
顔や体のほくろ・やけど・ケロイド・おでき・けがのあとの炎症・主婦湿疹
以下に具体的な皮膚科疾患について、いくつかご説明申し上げます。
繰り返す慢性の湿しんと皮膚のドライスキンが特徴的な皮膚病です。
かゆみが強く、掻くと悪化しますので抗アレルギー剤などを飲んで掻かないようにしましょう。
ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎のある家系にでやすい傾向があります。
外用薬としてステロイド剤、免疫抑制剤、保湿剤を使います。
保湿剤はお風呂上がりのまだ湿潤しているときに塗りましょう。
またお風呂では刺激の少ない石鹸で優しく洗いましょう。
ダニや食べ物などのアレルギーが起きやすいのも、アトピー性皮膚炎の特徴です。
皮内反応や血液検査(IGE RSAT法)などで検査します。
皮膚科にお越しになる3割以上の割合を占める病名です。
ブツブツ・小さい水泡や赤み・粉をふくなどが混ざってでき、かゆみがあります。
原因として考えられるものは自己免疫・食べ物アレルギー・ダニ・HD・薬疹・ウィルス性発疹症などがあります。
組織学的には、急性、亜急性、慢性と分かれますが、臨床的には、通常は急性湿疹、慢性湿疹に分類することが多いです。
かゆみの強い、類円形などのわずかに盛り上がったミミズ腫れが数分~数時間できて消えていくものを蕁麻疹といいます。
3~4週間以内に治るものを、急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹といいます。
原因として食物、内服薬、細菌やウィルスの感染などいろいろあります、
治療には抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、H2ブロッカーなどを使います。
アレルギー性蕁麻疹の検査には,皮内反応や血液検査IgE RAST法、一般血液検査等を行いますが、慢性蕁麻疹では原因が特定できないことが多々あります。
ソバ、クルミは特にショックを起こしやすく、危険です。時にイチゴやメロンなどの果物を食べて口の中が痒くなるとき、口腔内アレルギー症候群と言い、これも蕁麻疹の1種で、ときにショックを起こすこともあります。
水虫は、白癬菌というカビが足の皮膚に入り込んで生じる病気です。
白癬菌の増えやすい夏には症状の悪化が多く見られるのが特徴です。白癬菌は顕微鏡で確認できるので、その診断には顕微鏡検査が必要です。 足白癬は趾間型、小水疱型、角質増殖型に分類されます。
趾間型足白癬は、足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、痒いのが特徴です。
冬は症状が治まりますが、夏になるとまた再発し、2次的に細菌感染を併発しやすいタイプです。
小水疱型足白癬は、土踏まずや足の縁などに小水疱が多発します。これも夏に悪化し、痒みを伴います。
角質増殖型足白癬では、足の裏から足縁にかけて広範囲に皮膚が厚くなっています。
冬の方が乾燥でひび割れ等を起こします。
お年寄りに多く、痒みがないので、本人は水虫と思っていない場合が多いと思います。薬の吸収が悪いので治り難く、内服の薬が必要な場合もあります。
多いのは尋常性のいぼで、手足顔にできやすいといえます。いぼウイルスの感染で発症します。
また、人から人へ感染し、うつったイボをいじれば、どんどん増えます。
いぼの治療は液体窒素療法でマイナス196度位に冷やす方法で行います。
痛みが嫌な人、仕事の都合で軟膏を使えない人などには塗り薬で治療しますが、週1回程度の治療が必要です。
どうしても治りにくい人には、いろいろなな内服療法,外用療法が行われます。
非常にうつりやすいイボ(青年性扁平性イボ)はイボの部位をこすっただけで、こすった範囲にたくさんイボがうつります。
また髭剃りで増えやすい傾向があります。
ただし、内服薬が良く効くことがあり、内服薬が第一選択となります。
たこやうおのめは、足の特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。
たこは皮膚の表面の角質が部分的に肥厚したもので、痛みません。
うおのめは肥厚した部分にさらに圧がかかり硬くなり、芯をもっているため、歩くたびに刺激されて痛みがあります。
また、足の裏によくできるのが足底疣贅(そくていゆうぜい)-いぼです。これをうおのめと勘違いすることがあります。
いぼはウィルス性の腫瘍です。知らずに削って広がることもあります。
この鑑別をきちんとするためにも、皮膚科の受診をおすすめします。
細菌による皮膚の感染症です。ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)などが原因菌です。
接触によってうつって、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がることから " とびひ "と言います。
虫刺されやかぶれ・傷・湿疹などをがもとで、二次感染を起すことでとびひになります。
とびひの治療は抗生物質を飲んで、皮膚の発疹部には抗生物質の軟膏を塗ると、1~2週間ほどで治るのが通常です。
広がりを最低限度に抑えるために、皮膚の保湿も同時に行ってください。
いずれにしても他人に感染させる病気ですので早めに専門的治療を受けましょう。
ヘルペスウイルスの感染でおきます。
顔にできるⅠ型と外陰部、臀部にできるⅡ型のウイルスの2種類があります。
初感染で口内や外陰部に発疹ができたときは高熱と激痛があり、かなりつらくなります。
通常は口の周りなどに集合した小水泡ができます。
治療は抗ウイルス剤5日間の内服と外用を行います。
発疹の出る前にチクチク感などの予兆がありますので、その時点で内服を始めると治りが早くなります。
単純性ヘルペスウイルスは神経節に入ると、遺伝子の形にかわって潜んでいるため薬で殺せません。
寝不足、つかれ、かぜ、日焼けなどで抗体価が下がると増殖して再発します。
掌、足のうらに小さな膿ほうが多発し、2~3週間の周期で繰り返しできる病気で、難治性です。
胸骨部にできて胸痛が出ることがあります。
原因のはっきりしないことが多いのですが、扁桃腺炎や歯科金属が原因のこともあります。しかしそう多くはありません。
治療として、ステロイド軟膏とビタミンD3軟膏を使用し、光線療法を併用するのが最良です。
光線療法として、ナロウバンドUVB療法とBLB療法がありますが、ナロウバンドUVB療法がより優れています。
脂腺の多いところにできる湿しんで,頭部、顔,胸背部などにできやすいのが特徴です。
新生児や乳児にはかなり多くみられますが、大きくなるにつれて自然にできなくなってきます。
問題になるのは中高年です。頭、顔、耳にフケがしつこくでて、非常に憂うつになる病気です。
かゆみはないか、あってもそうかゆくありません。
原因は皮脂の成分の質的異常にあり、皮膚の機能の老化が関係します。
又これに、でんぷう菌の感染が問題になることがあります
脂漏性皮膚炎治療として、強く洗いすぎないようによく洗うのが基本です。
そこにステロイド軟膏とでんぷう菌に効く抗菌剤を塗ります。
二つの軟膏の使い方はだんだん変っていきますので、まずはお気軽にご相談ください。
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染ですが、水痘を経験した人にだけ発症します。
頭部から下肢までの間の、片側の一定の神経支配領域に神経痛様の痛みを伴った小水泡が帯状にできます。
顔にできると、顔面神経麻痺、内耳の障害によるめまい、耳鳴りなどがおこることがあります。
問題は痛みで、帯状疱疹後疼痛として長い間痛みが残ってしまうことがあり、しかもこの痛みは治りにくいため問題になります。
帯状疱疹は早く皮膚科を受診して早く治すことで、帯状疱疹後疼痛の発生頻度を低くすることができます。